2009年03月01日

『ピランデッロのヘンリー四世』。

今年は海外戯曲強化年間に(勝手に)決めましたが

その一発目はノーベル賞作家ルイージ・ピランデッロの

『ヘンリー四世』@白井晃演出でスタート。

仮装パーティで馬から落ちて気がふれて、それ以来二十年、その時の衣装のまま自分がヘンリー四世だと思い込んで生活している人物の物語。そこにかつての恋人と友人たちが現れて、現実と虚構が入り乱れ始めます。


何をおいても、ヘンリー四世を演じる串田和美の演技が秀逸。

度肝を抜かれます。

狂気→正気→狂気と揺れ動く「ヘンリー四世」の様が

実はその揺れ動きによってそれ自体狂気で

観客が演技に引き込まれていくのが観劇しながらわかるくらいすごい。

また、最後の演出がすごくて

狂気の果てに友人を刺してしまったヘンリー四世が立ちつくす中で

「ヘンリー四世」の仮装の城の「舞台監督」的立場の老人が現れ

出演者を全員舞台に上げて

そこでヘンリー四世以外の出演者のカーテンコールに突入。

その間ヘンリー四世は、剣を持ったまま立ちつくしている。

これがすごくて、ヘンリー四世が起こした悲劇的結末すらも

もしかしたら、作られた存在かも知れないということが示唆されて

結局、この作品における「虚構」がどこまでだったのかが

わからなくなるのです。

もうこういう演出に弱いので、完全にやられました。

一発目からこういう作品に当たると

もう今年の演劇ライフは先行きが明るいですよー!

*公式サイト(世田谷パブリックシアター)*
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2009/02/post_145.html
posted by 広域 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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