2009年08月02日

劇団、本谷有希子第14回公演『来来来来来』。

本多劇場にて、劇団、本谷有希子の新作を観劇。

田舎の麩揚げ屋に嫁いだ蓉子(りょう)は新婚一ヶ月で夫に逃げられる。

それを引き金におかしくなった夏目家で、蓉子は我慢を続ける

というようなあらすじです。

今回確信したのが、本谷有希子において、決定的な転換は

「壁の向こう」で行われるという演出がキーになるということ。

(最近の傾向かもしれませんが)

『ファイナルファンタジックスーパーノーフラット』でも

高橋一生が妄想と決別するシーンが観覧車の曇りガラスの向こうで

行われましたし

『偏路』で馬渕英俚可がキレるシーンは確か障子の向こうで行われました。

今回も、佐津川愛美がキレるシーンが鉄柵の向こうで行われます。

今回はキレられた側のりょうが、その鉄柵から出てくる動きが

狂気が現実にしみ出す演出になっていて非常によかったです。


以上がほめるところで、あとはおとしめるところになります。

全体として、上演時間が短すぎ、盛り込みたかったであろう設定が

ほとんど生かされないまま終わってしまったのが残念です。

せっかくの女6人芝居で、もうちょっと一人一人を掘り下げても

よかったのかな、と思います。

このままでは、りょうのプロモーションプレイじゃないかと。


たぶん、もっと安い演劇で見れば、全然合格点なんですけど

本谷有希子が好きな分だけ、今回のは残念です。
posted by 広域 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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